失敗しない髪質改善 正しいケアの方法とは?
毛髪は、顔や全体の印象を決める重要なパーツです。肌と同じようにお手入れに気を使ったりしている方も多いのではないでしょうか。
そしてパーマやヘアカラーなどの薬剤も多様性豊かになり、様々なヘアスタイルに挑戦できるものの、くせ毛や毛が太い、猫っ毛で細い、枝毛や切れ毛などの髪のトラブル・悩みは尽きません。
今日は髪を具体的に紐解いてみましょう。
【図解】髪の毛は何でできている?
髪の毛の断面を見ると外側からキューティクル、コルテックス、メデュラで構成されています。
1番外側の表面にあるキューティクルは、魚のウロコのように並んで髪内部が外的刺激を受けないように蓋をしています。
なおメデュラは髪髄とも言われますが、その働きは未だ解明されていません。
髪が痛んだら自己修復できないが「補修」は可能
キューティクルは、紫外線、摩擦、ドライヤーの熱パーマやカラーリングなどの外的刺激でペロンと剥がれたり、めくれたりすることで、髪の内部から水分や成分が逃れる原因となります。
そして残念なことにキューティクルは自己修復できない…類のものですが、安心してください。
トリートメントなどで「補修」はできます。
つまり髪のダメージは外から必要な物質を足してあげないとダメ。
「補修」=”傷んだところを補い繕うこと”
「修復」=”修繕してもとどおりにすること”
さらに髪の構造を見ていきましょう。
髪の90%を占めるコルテックス
コルテックス(皮質)は水分を保持し、毛髪の強度やつやなど髪の質感に影響します。
髪の中にはこのコルテックスが9割程度占めており、おのおのはCMCで接着されています。
このCMCというのはCMC類似成分などとしてトリートメントに含まれているものもあるので、外から補修する目的でCMC類似物質入りのトリートメントやコンディショナーを選んでみるのもいいと思います。
CMC類似物質は注目の美髪成分
CMCはエモリエント成分といい親油性の成分。
毛髪中のCMCはセラミド・18-メチルエイコサン酸(18-MEA)・パルミトレイン酸・オレイン酸・パルミチン酸といった脂質成分で構成されており、CMCが髪の空洞化を補修する役割を担っています。
またキューティクルとコルテックスの接着剤にもなっているので、髪にとって不可欠な成分ですね。